ラグビーの新生日本代表に「なまはげ」現る!? 今日30日にアジア選手権第1戦の韓国戦に臨む日本代表が29日、試合会場の横浜市・ニッパツ三ツ沢で調整した。昨秋のW杯以来の代表戦。23人中17人が初代表だが、その1人のフランカー安藤泰洋(28=トヨタ自動車)は秋田・男鹿市出身。関東学院大時代は、故郷に帰省した際に「なまはげ」役を務めた。「泣ぐ子はいねがあ」とばかりに世界ランク26位で格下の韓国を子ども扱いし、代表定着へアピールするつもりだ。

 世代別代表も未経験だが、近年の実績は「アゲアゲ」だ。昨季のトップリーグで6トライを挙げてトライ王を獲得し、スーパーラグビーのサンウルブズにもメンバー入り。「世代別の代表も含めて国を背負うのは初めて。楽しいだろうけど責任もある。トライに絡むことが特徴なので、ファイトしたい」。赤い鬼面ではなく、赤いジャージーをまとってピッチを暴れ回る。

 大根をいぶした「いぶりがっこ」も秋田名物だが「あまり漬物は好きではない」。いぶりがっこならぬ「いぶし銀の活躍を」。なまはげが活躍するのは大みそかだが、ラグビー界のなまはげは、4月のみそかに代表デビューする。【鎌田直秀】