女子ダブルスで、福万尚子、与猶くるみ組(再春館製薬)が世界ランキング2位のインドネシアペアに2-1で逆転勝ちし、リオ五輪出場へ望みをつないだ。

 世界最長となる2時間41分の激闘を制した与猶は「観客席から日本チームのみんなの声が聞こえて頑張れた。勝ちたいというよりも、負けたくなかった」と疲労困憊(こんぱい)の様子で語った。

 5月5日付のランキングで決まる五輪出場をかけた最後の大会。福万、与猶組は現時点で9位で、1位の高橋、松友組(日本ユニシス)に続く日本2枠目を取るには、8位以内に入る必要がある。追いかける8位の韓国ペアを抜くためには、決勝で高橋、松友組を破るしか道はない。対戦が決まった松友は困惑しながらも「変なことをするのは相手に失礼」と真っ向勝負を宣言。日本代表の朴柱奉監督も「ベストは2ペアとも五輪に行くことだが、勝負は勝負」と言い切った。福万は「挑戦できるのがうれしい」と翌日の決勝に向け、表情を引きしめた。