バドミントン日本代表の佐々木翔(33=トナミ運輸)が2日、アジア選手権を戦った中国・武漢から成田空港に帰国した。

 現在ランキング27位の佐々木は、4位でリオデジャネイロ五輪出場を確実としていた桃田賢斗(21=NTT東日本)が賭博問題でランキングを外されたことにより、日本人最上位として五輪出場が確実となった。

 思わぬ形で五輪出場が決まったことに「周りが思うより複雑な思いです。どうなるかわからない状態で3週間過ごした。出場の喜びよりも、いろいろな人の思いを背負ってやらなければならない気持ちが強い」と、神妙な表情で言葉を選びながら答えた。

 準々決勝で敗退した前回大会に続く2度目の五輪。「ロンドン五輪後の4年間はマイナスではなかった。経験してきたものを生かしたい。メダルにこだわらず、1つ1つのプレーをしっかりやっていく準備をする」と抱負を述べた。