バドミントン女子ダブルス世界ランク1位の高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)が、勝利に徹した理由を語った。

 アジア選手権(中国・武漢市)に出場していた日本代表が2日、成田空港に帰国した。日本勢にとって、この大会がリオデジャネイロ五輪ポイントレース最終戦。女子ダブルスで9位につけていた福万、与猶くるみ組(再春館製薬所)が優勝すれば、日本の枠は1から2に増えたが、決勝で対戦した高橋、松友組は2-0で勝ち、その芽を摘んだ。

 「タカマツ」ペアには、最初から故意に負ける気など無かった。帰国した高橋は「またバドミントンで無気力、と思われるのは嫌だった」と明かした。「無気力」とは12年ロンドン五輪女子ダブルスの試合で起こった問題のこと。同大会では既に決勝トーナメント進出を決めていた4組8人が、準々決勝以降の組み合わせを優位にするため、予選リーグで無気力試合を行い、失格処分となった。松友も「決勝で負けていたら、五輪で金を取ることが恥ずかしいと思った」と、女王としてのプライドを語った。