リオデジャネイロ五輪柔道男子100キロ超級代表の原沢久喜(23=日本中央競馬会)が、絶対王者攻略へ、好敵手の力を借りる。4日、全国少年大会に出場する小学生に指導後、ロンドン五輪金メダリストで世界選手権7連覇中のリネール(フランス)対策について「七戸選手にもより深く聞いていきたい」と望んだ。

 先月29日の全日本選手権まで一騎打ちを続けた七戸を、さらに尊敬する出来事があった。落選後のツイッターで「原沢選手に託すことになりましたが全階級金を取れる力を持っています。日本柔道の応援よろしくお願いします」と書き込んだ姿勢に、「人間の大きさを感じ、自分は小さい人間だと。同じことできない」と感銘を受けたという。

 前日に代表合宿で対面した際にも「頑張れ」と言葉をもらい、胸を熱くした。七戸はリネールと4回戦い、追い込んだこともある。「監督、コーチも含め、日本チームとして考えていきたい」と作戦を練る。