バレーボール女子日本代表が9日、世界最終予選(14日開幕、東京体育館)に向けた練習を公開した。練習前に記者会見が行われ、新しいユニホーム姿で出席した選手18人全員が意気込みを語った。幼少期から熊本で育ったウイングスパイカー古賀紗理那(19=NEC)は「熊本のみなさんは今も大変な思いをしている。少しでも元気を与えられるように頑張りたい」と話した。

 中国遠征などもあり、熊本地震後は地元に戻っていない。実家は家具の一部が落下した程度で、被害は少なく済んだという。ただ、母校・熊本信愛女学院高では2つある体育館の片方が使えなくなるなどの被害を受け、約3週間の休校からこの日授業を再開した。14年まで熊本で過ごした古賀は大一番へ「年齢は下だけど、試合に出たら関係ない。強い気持ちを持って臨む」。震災と戦う故郷を勝利で勇気づける。