バレーボール男子日本代表の新エース石川祐希(20=中大)が、28日から始まる世界最終予選に向けて決意を新たにした。23日、都内で合宿中の練習が公開され、記者会見に出席した石川は「とにかく勝ちたい。結果を求める」と、勝利へのこだわりを示した。

 実力に加え、整ったさわやかなルックスで女性人気が高く、すでにチケットがほぼ完売状態という男子バレー人気をけん引するホープ。数多くの女性誌で表紙に起用され、大学にはファンから段ボールいっぱいのカップ麺が届いたこともある。「写真を撮られるのは慣れてきたが、得意ではない。見た人に言われるのも(恥ずかしくて)あまり…」と照れ笑いした。

 最終予選を前に、痛めていた左膝も練習前後の入念なストレッチとマッサージで順調に回復した。練習では軽やかなジャンプサーブも見せた。一身に集まる期待も「プレッシャーに感じたことは1度もない」。日の丸を背負っても自然体だ。先に五輪を決めた女子の試合を見て、テレビ画面越しに刺激を受けた。「強い気持ちを見た。自分も同じように臨みたい」。2大会ぶりの五輪切符へ、気持ちを高ぶらせた。【岡崎悠利】

 ◆五輪の出場条件 8カ国が参加し、総当たり戦を行う。勝ち点は勝ちが3、フルセットでの敗戦が1、負けが0。勝利数、勝ち点、セット率、得点率の順で順位を決める。アジア4チームの最上位に入るか、そのチームを除いた全体の3位以内に入れば出場権を獲得できる。