ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)日本大会組織委員会は24日、公認キャンプ地の選定プロセスを発表し、8月1日から12月22日まで自治体の応募を受け付け、来年夏ごろに候補地を選ぶことになった。出場チームの視察を経て、正式にキャンプ地が決まるのは同年秋以降になる見通し。

 昨年のイングランド大会では61の候補地から約41カ所が選ばれた。現在、日本大会のキャンプ地に関心を持つ自治体は136に上り、一つの自治体が複数チームを迎え入れることも可能。組織委の伊達亮事業部長は「出場チームには広く選択肢を与えたい。(選ぶ)数の枠は決めない」と述べ、基準と照らし合わせて多くの候補地を選びたい考えを示した。

 ガイドラインによると、キャンプ地の宿泊施設は練習グラウンドから30分以内の立地で、47以上の客室が必要。天然芝のグラウンドのほか、屋内練習場やジム、プールの独占使用が求められる。芝は養生面を考慮し、最初のチームが使用する4週間前から原則として使用することはできない。

 大会期間中に使用される公認キャンプ地については、組織委が宿泊費、移動費などを負担する。チームの要望に基づく事前キャンプ地は組織委が関与せず、費用は原則、チームが負担する。