2020年東京五輪の追加種目候補として大会組織委員会が国際オリンピック委員会(IOC)に提案した5競技のうち、サーフィンは千葉県の外房に位置する一宮町が有力な会場候補地であることが26日、関係者の話で分かった。

 九十九里浜南端の釣ケ崎海岸の「志田下(しだした)」は国際大会の開催実績もある。IOCのコーツ副会長も同日、「千葉の可能性が最も高い」と語った。

 サーフィン会場には同県内や神奈川、静岡、愛知、宮崎の各県の自治体が名乗りを上げている。

 スケートボードとスポーツクライミングは人気のお台場エリアにある青海(あおみ)(東京都江東区)に仮設会場をつくる案が有力であることも明らかになった。

 野球・ソフトボールはプロ野球DeNAの本拠地、横浜スタジアム(横浜市)が最有力で、組織委との会合後に東京都内で記者会見したコーツ副会長は、福島県開催については「未決定で、現時点では東京周辺の会場について協議している」と明言を避けた。空手は日本武道館が確定的との見方を示した。

 コーツ副会長によると、候補の5競技18種目は一つのパッケージとして6月のIOC理事会に提案される。追加種目は8月にリオデジャネイロで開催される総会で正式決定する。