世界101位の大坂なおみ(18)は同6位のハレプ(ルーマニア)に惜敗した。

 トップ10との初対戦だった大坂は、パワーを生かした攻めで第1セットを先取したが、14年準優勝のハレプに逆転負け。「たくさんのミスをしてしまった。勝つにはもう少し経験が必要かな」と肩を落とした。

 勝てば五輪出場圏内が見えた一戦で、いつも以上に力が入った。これまでコートでの態度は控えめで、勝っても「日本人流ね」と、ぺこりとおじぎするだけだったが、この日はガッツポーズを繰り出し「カモーン!」を連発。錦織ばりの“エア・ナオミ”も披露した。

 4大大会で初めて3回戦に進出した1月の全豪で、元世界1位のアザレンカから2ゲームしか奪えなかった。今回は「全豪の時よりはましだったわね」。リオ五輪出場の可能性は低くなったが、世界トップになるという夢にまた1歩前進した。