若手中心で編成された日本代表が香港に圧勝し、4戦全勝で優勝を決めた。

 しっかり立て直した。序盤はスクラムで立て続けに反則をとられるなど、ミスが続いて主導権をつかめずにいた。すると13分にペナルティーゴール、20分にはロックのグリフィスにトライを奪われ、一時0-10とリードを許す展開になった。ただ、25分に相手陣深くから左隅でボールを受けたロック小滝尚弘(東芝)が中央付近へ走り込んでトライを1つ返し、徐々にリズムを取り戻した。前半を24-10と逆転して折り返すと、後半はスクラムでペナルティートライを奪うなど5トライ5ゴールで一気に突き放した。SH内田啓介主将は「後半は反則を注意すれば前に出られるとわかっていたので、後半はそこに集中していた」と引き締まった表情で話した。

 昨年9月のW杯イングランド大会に参加したエディー・ジャパンのメンバーは1人もいなかったが、アジア勢との力の差を見せつけての連覇。試合終了のホーンが鳴ってもプレーを切らずに攻撃を続けるなど、夏以降に始動する予定のジェイミー・ジャパン入りへ若手選手が最後までアピールを続けた。

 試合を見守った中竹竜二ヘッドコーチ代行は「今日は地に足をつけて自分たちのラグビーをしようと話していた。選手1人1人のハングリーさ、チームのまとまりを見せられたと思う」と話した。