LIXIL(リクシル)が試合時間残り38秒でオービックに逆転勝ちし、6月13日、東京ドームでの決勝戦「パールボウル」進出を決めた。

 オービックが16-14とリードし、試合時間は残りわずか。ところが、ここでオービックのパントをLIXILのWR前田がつかむと、そのままエンドゾーンまで走り込んだ。74ヤードのパントリターンTD。これでLIXILが21-16と逆転に成功し、そのまま試合終了となった。

 前田は「超ラッキー」と言いながらも、「試合終了まで諦めない気持ちで最後までできたから」と勝利を呼び込めた理由を話した。

 LIXILとなってからはボウルゲーム初進出。森ヘッドコーチは「あと2週間しっかり準備して、これがLIXILのフットボールだというものを見せたい」と気持ちを高ぶらせた。

 第1Qは互いに決め手を欠き無得点。先手を取ったのはオービックで、第2QにK星野が最初のFGトライはポスト左に外したものの、10分17秒に22ヤードのFGを成功させた。

 オービックは第3Q4分3秒、UCLA出身の新QBジェリー・ニューハイゼルが新人WR小島に31ヤードTDパスをヒット。10-0で試合の主導権を握った。第4Q中盤にLIXILに一時リードされたが、すぐにひっくり返し、勝利目前だった。オービック応援席はまさかの再逆転劇に言葉を失うしかなかった。