世界6位の第5シード錦織圭(26=日清食品)が、同12位で第9シードのリシャール・ガスケ(29=フランス)に4-6、2-6、6-4、2-6で敗れ、2年連続8強入りはならなかった。

 錦織は「ミスが多かったし、いいショットが打てなかった」とうなだれた。

 雨が全てを変えた。第1セットは相手のサービスゲームを2つブレークするなど4-2とリードした。しかし、そこで降雨により約1時間の中断。再開後は湿気を含んだコートでボールが重くなり、思い通りのショットが打てなくなった。「晴れていればもう少し速い展開ができたと思うが、そこの調整をできていなかったのが一番の敗因」と悔やんだ。 前哨戦として出たクレーコートの3大会で準決勝以上に進出。世界ランキング1位のジョコビッチとも互角に渡り合い、大きな自信を胸に全仏に臨んだ。だが、その前哨戦では2連勝していたガスケに夢を阻まれる結末に。「ベスト4や決勝に行ける可能性は感じていた。もったいない」と無念さを色濃くにじませた。