日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は1日、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と理事会前に会談し、2020年東京五輪招致の不正疑惑について事情を説明した。急きょ決まった会談は約30分間で「現状を報告し、理解を求めた」と述べた。

 IOC委員でもある竹田会長は東京五輪招致委員会で理事長を務め、招致委がシンガポールのコンサルタント会社に2億円超を支払った契約で不正が疑われている。竹田会長は「招致の問題も含めてテーマは多岐にわたった。いろいろな話をした」と、会談の内容は明らかにしなかった。

 IOCは疑惑の真相究明に向けて独自調査はせず、フランス検察当局の捜査に全面協力する方針を示している。