柔道のリオデジャネイロ五輪女子63キロ級の田代未来(22=コマツ)が、同世代を刺激に「使命」を成就する。7日に都内で取材に応じ、「先輩たちが築き上げてくれた、金メダルを取るという使命はありがたい」とうなずいた。お家芸として金が当たり前の環境は、要求は高い。実際、他競技の同世代との会話でもメダル狙いが目標の声を聞き、「意識が高い」と再認識する機会があるという。

 他競技の同世代と「94会」というLINE(ライン)のグループに入る。2年ほど前に懇親会もあり、友人も多い。特にバレーボール女子の宮下遥とは食事に行く仲で「刺激をもらっている」。94年生まれの代表は、プロ野球日本ハムの大谷翔平で、才能豊かな選手がそろう「大谷世代」とも称される。「同じ年と思えない。握手したいな」と控えめだったが、意識は負けない。14、15年世界選手権銅メダルから、「大谷世代」に逆に刺激を与える使命を全うする。