韓国オリンピック委員会(KOC)は16日、2008年北京五輪競泳男子400メートル自由形金メダリスト、朴泰桓について、ドーピング違反の処分解除後も3年は韓国代表になれないとする国内規定は変更せず、リオデジャネイロ五輪出場を認めない立場を改めて確認した。同選手は国際水連に科された1年6カ月の資格停止処分を3月に終えた。

 KOCの立場表明を受け、朴泰桓の代理人は同日の記者会見で「スポーツ仲裁裁判所(CAS)に審理再開を要請した」と明らかにし、引き続き五輪出場を目指す考えを示した。

 会見には父親も同席し「反ドーピングの重要性は理解しているが、一人を見せしめとするのは度が過ぎる」とKOCを批判した。

 朴泰桓は、国内規定は「二重処罰」だとして4月にCASに提訴した。