日本馬術連盟は17日、都内でリオデジャネイロ五輪代表選手の会見と壮行会を行った。武田薬品元会長国男氏を父に持つ“お嬢様”ライダー武田麗子(31)は障害馬術で12年ロンドン五輪に続く2度目の出場。「チームに貢献できるよう力を尽くしたい」と日本が3大会ぶりに出場する団体での活躍を誓った。

 美人騎手として注目されたロンドンでは1次予選で71位とふるわず敗退。「経験不足だった。厳しいお言葉もいただいた」と振り返る。再び火がついたのは約1年前。「自分自身が変わりたかった」と新しいコーチを探し、拠点をドイツから英国へと変えた。「何でもできるようになりたい」と愛馬の世話から、遠征時の大型車の運転までこなし、技術以上に精神力の強さを磨いた。「お嬢様と言われるのはずっと嫌でした」。“脱お嬢”でつかんだ舞台で、4年前のリベンジを果たす。