競泳の男子200メートルバタフライ代表の坂井聖人(21=早大)と同200メートル平泳ぎ代表の渡辺一平(19=早大)が23日、メキシコでの高地トレーニングのため成田空港から経由地のヒューストンへ出発した。

 坂井は私服に、先日支給されたばかりのシューズで姿を見せた。かかとには日の丸が鮮やかに描かれており、坂井は気に入った様子で「気合が入りますね」と言いながらカメラマンのリクエストに気さくに応じていた。

 200メートルバタフライは米国のフェルプスら世界強豪がいる激戦区で坂井は「フェルプスと南ア、ハンガリーの選手が上位3選手と言われてます。そこに入らないと」と、闘志をみなぎらせた。その上で「予選は1分54秒後半で余力を残し、準決勝では1分53秒台に乗せたい。53秒6とか7とか。それで決勝は52秒6を出さないとメダルは取れない」と、具体的な目標タイムを出しながら、高地トレーニングへ向けて気持ちを高めていた。

 また、200メートル平泳ぎの渡辺はフォームについて触れて「キックした後の姿勢は北島さん、上半身の動きは小関さんを見習ってやっていきたいです」と、こちらも具体的な動きを実演しながらやる気に満ちた表情を見せた。1950メートルの高地で合宿を行い、残り少なくなった五輪本番へ備える。