世界6位の錦織圭(26=日清食品)が、世界最速サーブを粉砕だ。時速263キロの世界最速サーブの記録を持つ同124位のグロート(オーストラリア)に6-4、6-3、7-5でストレート勝ち。最初の関門を、5年連続で突破した。

 苦手な芝に、ドイツの前哨戦2回戦で棄権した左脇腹痛。対戦相手は剛速球サーブの持ち主と、試金石となる戦いを、錦織が突破した。「リターンがカギ」と言っていたように、うなる相手のサーブを好返球。相手のサービスゲームを5度破るなど、終始、主導権を握り快勝だ。この日の最速サーブの速度だけで言えば、錦織は相手よりも約30キロも遅い192キロ前後。それでも、ストローク戦に持ち込めば、ほとんどのポイントをものにした。心配なのは、第2セット終了後に、マッサージを受けた左脇腹だ。次戦は、過去3勝1敗と対戦成績をリードする、14年に25位にまでなったベネトー(フランス)が相手だ。【吉松忠弘】

 ◆WOWOW放送予定 28日午後7時半~、29日午前0時~、WOWOWライブ。男女シングルス1回戦ほか。生中継。放送時間変更の場合あり。