7月30日に静岡・エコパスタジアムで開催されることになっていたラグビートップリーグのヤマハ発動機とフランス1部リーグ「トップ14」の強豪トゥーロンの親善試合が中止になった。

 この日までにトゥーロン側からヤマ発へ連絡があり、事務局から発表された。

 トゥーロンは書面で「大変申し訳なく思っている。フランスのプロラグビーのルールでは、選手の休日やシーズン最初の親善試合について厳格な規定が定められている。我々は24日金曜日にトップ14の決勝を戦いました。7月26日に選手たちは来シーズンがスタートします。(リーグの)ルールでは、8月2日以前の親善試合は認められていない。この件に関してコントロールできない状況に非常に後悔している。来シーズンの別の機会に日本に行きたいと思っている」と突然の中止を説明した。

 トゥーロンはFB五郎丸歩(30)が来季プレーするチーム。すでに来日するメンバーまで決まっていた。15日には静岡県内で開催決定の会見も行われ、出席したヤマ発の清宮克幸監督は「名だたる選手が来日する。試合に勝ちにいく」と意気込んでいた。

 ヤマ発も正式発表し、清宮監督は「非常に残念な気持ちでいっぱい。日本のファンの方も同じ気持ちだと思う。次の機会があることに期待したい」とコメントした。

 試合当日には、五郎丸も参加しての国際交流事業も行われる予定だった。静岡県の川勝知事は「県としてできる限りのことをしたい」と話していた。当初は試合後には五郎丸の壮行会も行われる予定で、25日からはチケットの販売も開始されていた。販売済みのチケットは払い戻しとなる。