リオデジャネイロ五輪に出場する7人制ラグビーの男女日本代表が29日に発表され、スーパーラグビー(SR)のサンウルブズでもプレーした山田章仁(30=パナソニック)が選出された。15人制でも群を抜くトライセンスを生かし、ラグビーの枠を超えたスポーツの祭典で世界に名を売る。男女代表とも7月中旬までに最終登録メンバー12人を決定する。

 高ぶる気持ちが笑顔にあふれた。「ラグビーの枠には限界がある。アスリートにとっては夢の舞台。能力をみんなに見てほしい」と山田。常に新しい刺激を求め、ラグビーの世界を飛び越えようとかつてはアメフットにも挑戦した。日本代表としてのデビューは、15人制より7人制の方が早かった。五輪に出場する初代日本代表は特別な存在だった。「トライしかないですよ。シンプルです。こだわりたい」と意気込んだ。

 5月までサンウルブズでプレーし、9トライを挙げてSRのトライランキング首位に立っていた。トライ王も狙えたが「(昨秋の)W杯が終わった瞬間から、最大のターゲットは五輪」と二刀流をこなし、短期間で代表の座を勝ち取った。「よりワールドワイドな、グローバルな世界に飛びこむのが楽しみです」。ラグビーにとどまらずスポーツ界全体に「世界のヤマダ」をアピールする。

 ◆大会メモ 男女とも12チームが出場。1次リーグは4チームずつ3組に分かれ、各組上位2チームと3位の2チームが準々決勝に進出する。大会日程は女子が6~8日、男子が9~11日に行われる。