東京都大田区の町工場が中心となって国産のそりを開発する「下町ボブスレー」のプロジェクト推進委員会は14日、大田区内で記者会見し、2018年平昌冬季五輪に向けて、ジャマイカ・ボブスレー連盟と2人乗りのそり3台の無償提供で正式契約に調印、2種類を製作して10月から順次納入すると発表した。

 推進委によると10月に完成予定の「下町スペシャル」は、これまでに開発したモデルの中で最も空気抵抗が小さい。もう1種類はジャマイカ側の技術者の設計を採用して小型化を徹底した「ジャマイカスペシャル」で、12月から2台納入する。

 「下町スペシャル」は日本選手向けにも1台製作し、日本代表への提供を目指すという。両モデルとも来季終了後に選手の意見などを反映し、平昌五輪に向けて改良する。1日付で就任した推進委の国広愛彦新委員長は「今までの方々が平昌への道を築いてくれた。メダルを取ることでお返しできれば」と話した。