社会人アメリカンフットボールXリーグのノジマ相模原ライズが27日、地元の相模原市役所に加山俊夫市長を訪ね、今季の日本一を誓った。

 訪れたのはQBデビン・ガードナー(24)、WRジェレミー・ギャロン(26)ら注目の新人たちと須永ヘッドコーチら。ガードナーは米NCAAの通算最高勝率を誇るミシガン大で、1試合でのパス獲得503ヤード(2013年、インディアナ大戦)という同大歴代最高記録を持つ。NFLキャンプに参加するも、ケガで最終ロースターに残れなかったが、ノジマ石井代表が半年がかりで、コンビのギャロンとともに獲得した。いわば優勝請負人だ。

 ノジマは開幕第2日の8月28日、富士通スタジアム川崎で、オービックと対戦する。オービックも米UCLAから新QBジェリー・ニューハイゼル(24)を補強しており、米国人司令塔同士の対決として注目が集まる。

 加山市長から「チームの原動力になって、ぜひ日本一をつかみとってほしい」と激励されたガードナーは「絶対に諦めずに、闘争心を持ってやるところを見てほしい」と、全力プレーを約束した。

 4年生の時、同大初のハイズマン賞(全米最優秀選手賞)受賞者トム・ハーモンの永久欠番だった98を70年ぶりにつけたことが、全米中の話題となったガードナー。Xリーグでも98番で試合に臨む。

 須永HCは「過去最高の補強ができた。でも、最高の外国人だけに頼ることなく、チームで一体感を持っていく。今年こそチーム一丸となって最高のシーズンにする」と、決意を新たにした。石井代表は「今年勝てなかったら、もう勝てない気持ちがある。相模原市民に元気を与えたい」と悲願成就を誓った。