社会人アメリカンフットボール「Xリーグ」の開幕直前企画「トークバトル」が23日、川崎ルフロンで行われた。富士通スタジアム川崎と神戸市王子スタジアムでの27日キックオフを前に、スーパー9(前年度東中西3地区各上位3チーム)のヘッドコーチ(HC)らが意気込みを語った。

 この日、参加したのは東地区の富士通・藤田智HC、IBM・山田晋三HC、アサヒビール・岡潔HC、中地区のノジマ相模原・須永恭通HC、オービック・古庄直樹HC、LIXIL(リクシル)・森清之HC、西地区のパナソニック・荒木延祥監督、アサヒ飲料・松本直人HC、エレコム神戸・狩野良太HC。決勝戦ジャパンXボウルに向けて、舌戦を展開した。

 今季からリーグ戦は新方式となり、前年度順位を基準に同程度の強さのチームが対戦。28日には早くも富士通-IBM、ノジマ相模原-オービック、パナソニック-アサヒ飲料が激突する。

 一昨年王者で前年準優勝の富士通藤田HCは「(QBキャメロン、RBゴードンら)アメリカ人に日本人とのコンビネーションで力を出させたい。もう1度日本一になれるように頑張る」と王座復帰を誓った。

 対するIBMは春のパールボウルを初制覇し、勢いに乗っている。山田HCは「(DLイェイツら)守備とキックを強化したので、何とか富士通に食らいつきたい」と闘志を見せた。

 米強豪ミシガン大からQBガードナーとWRギャロンをセットで補強したノジマは、今季こそ日本一の前評判も高い。須永HCは「日米のレベルの高い選手を(最大限の)15人取ることができた。面白いアメフットを見せる」と悲願成就に自信をのぞかせた。

 最多8度の社会人優勝、同7度の日本一を誇るオービックは、3年ぶりの制覇に燃える。古庄HCは「ノジマにミシガン大から2人が入ることを良いモチベーションにしてもらった。ウチのディフェンスがどれだけやれるか注目してほしい」とノジマ戦に照準を合わせた。

 そして、昨季の覇者パナソニックは2年連続8度目の社会人王座、2年連続5度目の日本一を目指す。荒木監督は「初戦のアサヒ飲料戦がシーズンを占う。何よりウチを知っているチームとどう戦うか」と第1戦を最大のヤマとした。

 その永遠のライバル、アサヒ飲料松本HCは「パナソニックを倒すのは我々にとってロマン。最初にできるのはラッキーだ」と闘志を燃やしていた。