バレーボール男子日本代表のエース、石川祐希選手(20=中央大)らがプレーする関東大学1部リーグが9月3日開幕の秋季リーグの11日間中6日間を非公開とし、観客を入れない異例の措置を取ることが26日、分かった。

 石川選手らを目当てに多くのファンが殺到することが予想される中、十分な収容能力を持つ会場を確保できなかったためという。

 関東大学バレーボール連盟(学連)の金崎大希委員長(21)は「関東圏の体育館や他大学などを全て当たったが、確保できなかった。安全面や運営面を考えた苦渋の決断」と説明した。

 石川選手は日本が6位と健闘した昨年9月のワールドカップ(W杯)で活躍し、人気が急上昇した。昨春は1日200人前後だった観客が、W杯後の秋のリーグ戦は多い日は2000人近くまで激増し、学連が対応に苦慮していた。

 今秋のリーグ戦は客席数が多い日本体育大と東海大の体育館で実施される5日間のみが公開され、学連はそれ以外の開催日は会場名を公表していない。

 日本バレーボール協会の木村憲治会長(71)は「努力はしたと思うが、(非公開が)半分以上というのはいただけない。来季から何とかしなければいけない」と苦言を呈した。ただ大学リーグ運営の決定権は学連にあり、会場を変更させるなどの強制力はないという。

 学連は試合の模様を公式サイトで配信する予定。来春は規模の大きな会場を使えるよう調整しているという。