2年ぶりの学生王座奪回を目指す関学大が5TDを奪って白星発進した。第1Q(クオーター)から着実に得点を奪い、キックオフリターンTDによる失点だけにとどめた。

 5年連続の学生日本一を目指した昨季は立命大に敗れて夢を絶たれた。「自分のミスで敗れ、しばらくはその負けを引きずっていた」というQB伊豆充浩(4年)は「最上級生になって今年は絶対負けられない」と、強い意識を持ってシーズンに臨んでいる。この日は17本中試みたパスを11本決め、最終Qはサイドラインで下級生のプレーを見守った。「自分たちだけでなく下級生も引っ張って底上げしないと長いシーズンを戦えない」と話す。

 同大に鮮やかなトリックプレーを決められる場面もあったが、鳥内監督も「シーズン最初だし、こんなものではないか。いろいろやられたけど、いい勉強になった」と初戦を振り返る。「今、けが人が多いので、その分下級生が伸びるチャンス」と長いシーズンを見据えていた。