東京都の小池百合子知事は29日、東京都内で2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長らと会談し、9月1日に設置する「都政改革本部」で実施する五輪関連費用の調査への協力を要請した。

 会談後、資料提供やヒアリングへの協力を依頼したことを明らかにし「前知事時代にいろんな約束事があったと思うが、それを再チェックする時間的余裕をお願いした」と話した。

 森会長は会談後、協力する姿勢を見せた。一方で、招致段階では組織委が整備する予定だった仮設施設を都が担当する方向で協議を進めてきた点を踏まえ「仮設であれ恒久施設であれ、施設は都が用意するものだと思っている。(都の)答えはまだない」とも述べ、都などの予算編成上、急ぐ必要があるとの見解を示した。

 会談には丸川珠代五輪相、松野博一文部科学相も参加。森会長によると、各組織のトップが交代したため、組織委側からこれまでの開催準備の経緯などについて説明したという。