2020年東京五輪に向け、9月16日に開幕する卓球アジアジュニア選手権(タイ・バンコク)で「みうみま」ペアが再結成することが31日、分かった。

 リオデジャネイロ五輪女子団体銅メダル獲得に貢献した伊藤美誠(15=スターツ)は、都内で開かれた「上月スポーツ賞表彰式」に出席し、「すぐに試合が始まるので、それに向けて頑張りたい」。ダブルスと団体に出場予定のため、ダブルスでは14年のワールドツアー・ドイツオープンで史上最年少優勝を果たした平野美宇(16=エリートアカデミー)とのペアが、約8カ月ぶりに復活しそうだ。

 リオ五輪出場のために、1月の全日本選手権を最後に“一時解散”。東京五輪での団体金メダルに挑む日本にとっては、2人のダブルスは最強の武器となる。伊藤は「五輪から帰ってきて、まだジュニア(高2以下)なんだなって感じです。今回の経験を生かして、東京五輪までに世界ランクを上げて、金メダルをとれるように頑張りたい」。ほとんど休む間もなく、再発進する。

 一緒に受賞した石川佳純(23=全農)は、グレーのワンピース姿で登場した。リオ五輪のシングルスでは初戦の3回戦で右ふくらはぎをつるアクシデントもあって敗退。団体ではシングルス負けなしで銅メダルに貢献した。喜びと悔しさの割合を問われると「半分半分くらいかな。すごくいいプレーもできましたし、うれしい思いもあります」と答えた。帰国後は12時間あった時差ボケがなかなか解消せず「やっと時差ボケがなくなって普段の生活に戻っています」と苦笑いしつつも、東京五輪に向けては「また4年間、1年1年大事に積み重ねたい」と表情を引き締めた。

 また、男子団体銀メダルを獲得した吉村真晴(23=名古屋ダイハツ)も参加。「東京では日の丸をてっぺんに掲げて、みなさんと一緒に君が代を聞くことが目標です」と決意した。