リオデジャネイロ五輪の卓球でともにメダルを獲得した水谷隼(27)と伊藤美誠(15)が3日、メダルを胸に地元の静岡県磐田市でパレードし、2人を祝う約3万1000人の市民らが集まった。

 両選手はオープンカーに乗り、JR磐田駅前を午後1時半に出発。市役所までの約600メートルを約30分かけてパレードした。「おめでとう」「お疲れさま」と沿道から次々声が掛かり、2人は首にかけたメダルを掲げ、手を振って応えていた。

 終点となった市役所の駐車場では、設置された舞台に上がった2人に市民栄誉賞が贈られた。水谷は「最高の気分。このまま時が止まってほしいくらい」と話し、伊藤は「パレードでメダルを見せるのを楽しみにしていた。たくさんの人に集まってもらえて光栄」と笑顔を見せた。

 パレードを見に来た磐田市の大橋玲子さん(56)は「出身の2人がメダルを持って帰ってきてくれてうれしい」と弾んだ声で話した。