リオデジャネイロ五輪で2大会連続出場したバドミントン男子の佐々木翔(34=トナミ運輸)が5日、競技人生最後の大会として臨んだ全日本社会人選手権の男子ダブルス4回戦で敗れた。前回のロンドン五輪でシングルス8強のベテランは現役生活に終止符を打ち「自分がやれるところまでやれた。未練は全くない」と晴れやかにコートを去った。

 1ゲームずつを奪い迎えた最終ゲームは終盤までもつれ、最後は19-20から自らの放ったスマッシュがネットを越えなかった。惜敗にも「気持ち的には五輪で終わっている。最後は楽しみたかった。いい試合ができた」と満足そうに語った。

 今後は11月に日本リーグから改称したS/Jリーグ女子1部の北都銀行のコーチに就任し、指導者の道を歩む。第2の人生へ「選手と寄り添って、一緒に頑張っていきたい」と決意を述べた。