世界の巨人を粉砕だ! リオデジャネイロ五輪銅メダルで、世界7位の錦織圭(26=日清食品)が2年ぶりのベスト8進出を決めた。

 身長211センチでテニス界最長身、1回戦では1試合最多61本のサービスエースを放った同23位のカロビッチ(クロアチア)に、1度も自分のサービスゲームを落とさず、6-3、6-4、7-6の2時間2分でストレート勝ち。「今日の試合はすごく良かった。レベルを上げてプレーできて満足している」。準々決勝ではリオ五輪準決勝で敗れた金メダリストで同2位のマリー(英国)と対戦する。対戦成績は錦織から1勝7敗。準々決勝は現地時間7日の予定。

 錦織は、エース王カロビッチの最速217キロのサーブをことごとく返球。「コーチたちと話し合って、(サーブの)パターンを読んだりした」。第1セットの第4ゲームで早々とカロビッチのサービスゲームを破ると、第1セットは6-3で先取し、第2セットも6-4で奪った。

 最終セットに入ると、4-5で自分の第1サーブが入らず、2本連続のセットポイントを握られた。しかし、サーブ&ボレーを使ったり「いい(ショットの)選択もできた」と、落ち着いてキープすると、そのままタイブレークで押し切った。