スーパーラグビー(SR)に昨季から加入した日本チーム、サンウルブズの次期ヘッドコーチ(HC)に、元ニュージーランド(NZ)代表のフィロ・ティアティア氏(45)が就任することが7日までに決定的となった。すでに大筋合意しており、条件面などの最終交渉に入っている。昨季指揮したマーク・ハメット前HCはSRハイランダーズ(NZ)のコーチに就任が決まっている。

 ティアティア氏は昨季、サンウルブズのアシスタントコーチとして主にFWの指導にあたった。11~15年はトヨタ自動車のHC、また13年には日本代表のスポットコーチを務めた経験もあり、日本ラグビーに精通している。

 他の候補では名門クルセーダーズ(NZ)を率いるトッド・ブラッカダー氏やリオ五輪でフィジー代表を優勝させたベン・ライアン氏らとの交渉話も浮上していた。中でも初年度にサンウルブズが積んだ経験を最大限に生かせることが、ティアティア氏の就任を後押しする形となった。すでに日本代表のジェイミー・ジョセフ新HCとも面談を終えている。強化における代表とサンウルブズの連携も円滑に行われそうだ。

 ◆フィロ・ティアティア 1971年6月4日、ニュージーランド・ウェリントン生まれ。現役時代のポジションはNO8。NZ代表2キャップ、SRハリケーンズ(NZ)で57キャップ。02~06年にはトヨタ自動車でもプレー、52試合に出場。