25日開幕の関西大学ラグビーに参加する8大学の主将らが12日、大阪市内で会見に参加した。

 全員が壇上で意気込みを語り、2連覇を目指す同大のロック山田有樹主将(4年)は「優勝したのは去年のチームなので、1戦1戦集中して関西の優勝を目標に頑張ります」と宣言。リオデジャネイロ五輪の7人制日本代表にバックアップメンバーとして同行したWTB松井ら、関西屈指のタレントを誇る。

 対抗馬としては天理大の小松監督が秘めた闘志を吐露。「春から帝京、明治、流経、東海と試合をして、体を当ててきた。日本一を目標にしている」。日本代表CTB立川(クボタ)らを擁して、大学選手権で準優勝した11年度のチームと比較し「FWは今年の方が上」と自信をみなぎらせた。

 昨年3位の立命大も強固な防御に自信を見せる。大学選手権出場枠が5から3に減ったことを意識し、中林監督は「関西が3枠になったのは関西の成績の問題。3位を目指して、3位になれるほど甘くない」と3年ぶりの優勝を見据えた。

 昨年4位の関大はNO8高本主将が「1人1人が働き続けて、鋭いディフェンスをしたい」と大学選手権出場に目標を設定。昨年5位の京産大は、元神戸製鋼の元木ヘッドコーチが「彼らが京産を優勝に導いてくれる」と期待を込めた。

 前年6位からの巻き返しを狙う摂南大は今年、元日本代表主将のマコーミック氏がコーチに就任。選手とコーチ間の意思疎通に手応えを示し、CTB木下主将は「チーム全員で戦うのが強み。全力でチャレンジしたい」と意気込んだ。

 昨年入れ替え戦に回った近大(7位)はWTB山崎主将が「去年も(優勝した)同大に勝利した。やって、やれないことはない」と下克上を宣言。関学大(8位)のSO清水主将は「(昨年の成績が)むちゃくちゃ悔しかった。優勝を成し遂げられるように頑張りたい」と力を込めた。