リオデジャネイロ五輪の競泳男子で金メダルを獲得し、その後虚偽の強盗被害を通報したとしてブラジルで訴追されたライアン・ロクテ選手が12日、米テレビ番組に出演中、同選手を批判するTシャツを着た48歳と40歳の男2人が乱入した。米メディアが報じた。2人は取り押さえられ逮捕された。けが人はなかった。

 番組はスポーツ選手や芸能人が社交ダンスを披露し、勝ち抜きを目指すABCテレビの「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」。同選手の名前の上に斜線が引かれたTシャツを着た男2人がステージ上に乱入したほか、観客席から同じデザインの服を着た数人が男2人をけしかけた。「うそつき」と叫んだ者もいた。

 ロクテ選手は番組のホストに対し「少し傷ついた」と話した。

 米国オリンピック委員会と米国水連は同選手の虚偽通報を受け10カ月の資格停止処分を科した。