リオデジャネイロ五輪柔道男子73キロ級金メダリストの大野将平(24=旭化成)が19日、同じ天理大出身でパラリンピック男子100キロ超級銅メダルの正木健人(29)とともに奈良県の天理教教会本部での祝賀会に参加した。会場を埋めた約1000人に振る舞われたのは、すき焼き。柔道部の優勝を祝う、昭和初期からの伝統の食事で、和牛300キロを一斉に平らげた。大野は「自分がメインでなくて、他の人のに参加したい」とうれしい悲鳴。主役は肉を食べる時間もない忙しさだった。

 先日、井上監督の続投が決まり「自分の立ち位置も中堅になり、求められることも高くなる」と覚悟。連覇の鍵には「良い意味で慣れないこと」を挙げた。東京で2連覇なら、さらに盛大になる「すき焼き会」。そこで肉を食べられるかは分からないが、畳の上での勝利の「味」は食べ逃せない。