5季ぶりに1部リーグに復帰した甲南大が残り26秒で京大を逆転し、今季初勝利を挙げた。

 第1クオーター(Q)にFGで先制したが逆転。第4Qに入り6-17と差を広げられると、RBとの二刀流であるQB吉岡修平(2年)をRBに変更し、QB井原隆太郎(3年)を起用。「絶対やったろう」と、第4Q9分47秒、井原から吉岡へ16ヤードTDパスを決めた。

 さらに終了間際の第4Q11分34秒には井原がWR牧田圭祐(3年)へ25ヤードTDパスを通して、逆転に成功した。

 京大戦の勝利は2009年以来7年ぶり。試合後のスタンドへのあいさつでは、井原の目から涙がこぼれた。「気持ちがあふれて止められなかった。2部でプレーしている時から1部に居続ける京大を尊敬していた。この勝利が自信になる」と胸を張った。堀田高章監督(49)は「井原は背が高くて肩が強いが、精神的に弱い部分があった。この勝利で一皮むけてくれたかな」と笑顔で語った。