2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は26日のBS日テレ番組で、築地市場(東京都中央区)から豊洲市場(江東区)への移転延期問題に絡み、現在の計画では移転後の築地市場跡地を約5000台の大会関係車両の駐車場として想定していると明らかにし「(ほかに収容できる場所は)東京のどこを探してもない」と懸念を表明した。

 また、公道を使う競技では道路を封鎖する必要があることから、一般交通への影響を最小限に抑えるための工夫として、7月24日から8月9日までの大会期間中に当該年だけ「海の日」(7月第3月曜日)や「山の日」(8月11日)の休日を移す私案を披露。暑さ対策ではサマータイムの導入も有効との考えを示し、必要な法整備の検討を「国会議員の皆さんにお願いして、来年から作業を始めないといけない」と述べた。

 千葉県や神奈川県などの競技会場の整備を支援するため「(整備費を)国から出すような仕掛けをつくるしかない」とも述べた。