社会人アメリカンフットボールのXリーグは、9月25日にリーグ戦前半を終え、前年度上位のスーパー9でパナソニックと富士通がともに3連勝し、首位に並んでいる。オービックは同じく3連勝だが、対戦相手の勝ち星数合計の内容差で下回り、3位。前年度下位のバトル9ではオール三菱、アズワン、東京ガスが2勝1敗だが、内容差で三菱がグループ首位に立っている。

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 トーナメント戦進出6枠を争うスーパー9。開幕前の予想通り、前年日本一のパナソニックと、前年リーグ戦1位の富士通が力の差を見せている。

 パナソニックは初戦で長年のライバル、アサヒ飲料を22-7で下すと、第2戦は一昨年に苦杯を喫したエレコム神戸に44-0で完勝。第3戦はアズワンを40-0で退け、2節連続で完封勝ちした。

 一方、富士通は2年ぶりの日本一に向けて調子を上げて来ている。初戦のIBMこそ、終盤に追い上げられ29-24という内容だったが、第2戦アサヒビールとの川崎ダービーに20-7で勝利すると、第3戦はバトル9の雄、オール三菱に40-0で完封勝利を飾った。

 パナソニックはK佐伯栄が絶好調。初戦ではなんと5連続FGを成功させた。エースRBデュプリーも3試合合計232ヤードを稼ぎ、リーディングラッシャーへひた走る。ディフェンス陣も相手の獲得ヤードを1試合平均89・3ヤードしか許さず、盤石だ。

 富士通はエースQBキャメロンが3戦で7TD、596ヤードの荒稼ぎ。WR陣は中村が3本、強が2本のTDパスをキャッチしている。昨季の大けがから復帰したRBゴードンも3戦で192ヤードを走り、IBM末吉を上回っている。相手の獲得ヤードは1試合平均285・3ヤードで、ディフェンスに不安はあるが、ここぞという場面では得点は許さない。

 その両雄が10月1日、大阪エキスポフラッシュフィールドで顔を合わせる。まさにリーグ戦首位通過を占う大一番。注目せずにはいられない。