リオデジャネイロ・パラリンピックで初の銀メダルを獲得したボッチャ日本代表の4人が27日、都内の日本財団パラリンピックサポートセンターで記者会見を行い、「メダル効果」を語った。

 20日に帰国した選手は地元に帰省し、これまでなかったメダルの反響に驚いた。主将の杉村英孝(34=伊豆介護センター)は「昨日、(勤務先の)社長にうなぎをごちそうしてもらいました」とニンマリ。エースの広瀬隆喜(32=アルムの森ペーターの丘)は地元の千葉・君津市の最寄り駅の駅長から花束を贈られたり、駅や市役所に垂れ幕が飾られたという。「いろんな方に『おめでとうございます』と言われますし、改めて銀メダル効果ってすごいなと思いました」と興奮気味に語った。

 メダルは獲得したが、20年東京大会に向けて課題は多い。障がい者スポーツの中でもボッチャは知名度が低く、現在、一般社団法人日本ボッチャ協会の登録者数は約230人。同協会は競技人口の拡大、若手選手の発掘、育成を急務としている。広瀬は「ボッチャブームを継続させないと意味がない。東京大会ではさらに進化して、今回以上の結果を残せるように技を磨きたいです」と4年後の金メダル獲得に向けて、気を引き締めた。