リオデジャネイロ五輪重量挙げ48キロ級銅メダルの三宅宏実(30=いちご)が27日、母校の法大で行われた報告会で「東京五輪は魅力的。挑戦したい気持ちがある」と現役続行の意向を示した。既に「18年から試合に復帰する」とコーチである父義行氏とともに具体的なプランも描いていることも分かった。

 04年アテネから4大会連続五輪出場を果たし、12年ロンドンで日本女子初のメダルとなる銀、今回のリオでは腰痛と闘いながら銅メダルと輝かしい記録を残した。去就が注目される中、2カ月がたち「次が東京じゃなかったらきっぱり引退している。体を動かしたいという気持ちが残っている」と東京五輪と続行への思いを再確認した。

 年内は腰の治療に専念する予定。17年は筋力減少を見込んで「初心に戻り一からスタート」と土台を作り直し、18年に世界選手権、アジア大会に出場し、五輪出場資格を確保する計画だ。ただ「この4年間はこれまでの(競技生活)16年よりいばらの道になると思う」と不安も明かす。「1日1日の積み重ねが五輪につながればいい」。調整方法や栄養学など新たに学びながら5度目の五輪を目指す。