日本、欧州、北米の3地域が団体戦形式で争うフィギュアスケートのジャパン・オープンを翌日に控えた9月30日、会場のさいたまスーパーアリーナで前日練習が行われた。シニア2季目となる宇野昌磨(18=中京大)は「最近表現が楽しい。恥ずかしさがあった時期はあったけど、いまはなんでそう思っていたんだろうと思える」と明るい表情をみせた。

 シニア選手になり「表現もうまい方でないと思うと、恥ずかしがる意味もないかなと思えてきた」という。リンクでの変化は氷を降りても同様で、応答時に下を見てもじもじしていた恥ずかしがり屋は過去の話。この日は堂々と世界選手権7位だった昨季からの飛躍を誓う姿があった。鍵となるのは4月の国際大会で史上初成功させた4回転フリップ。大会中にギネス記録の認定書を受け取る予定で「記録だけでなく、記憶に残れるように頑張りたい」。シャイ返上で躍進する。