SP首位の羽生結弦(21=ANA)が、フリーでも172・27点でトップに立ち、合計260・57点で優勝した。

 前日に世界で初めて成功させた4回転ループを、この日も冒頭で成功。続く4回転サルコーも決め、最高の滑り出しだったが、スタミナが落ち、中盤から終盤にかけて何度もジャンプミスをおかした。

 今季のフリーは4本の4回転ジャンプを含む高難度の内容。やはり最初から満足のいく滑りは出来なかった。試合後は、しばらく息が整わず「やっぱり、しんどい」と漏らした。ただ、失敗した悔しさの分「楽しいし、燃えますね」と沸き立つものがあった。「次の試合はノーミスします。早く練習がしたい。一皮と言わず、10でも20でも皮がむけるように。『こういう羽生結弦を待っていた』という演技をしたい」と、次戦のグランプリ(GP)シリーズ、スケートカナダ(10月27日開幕)での完璧な演技を約束した。