2020年東京五輪の追加種目として3大会ぶりに復帰が決まった野球の大会方式が、時間短縮のために検討されてきた「7回制」ではなく、通常の「9回制」で実施する方針で固まったことが5日、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)幹部の話で分かった。ソフトボールはこれまで通り、7回制で行われる。

 WBSCはテレビ放送に適した試合時間に収めるため、ソフトボールと同じ7回制やタイブレーク制の導入も提案した時期があった。しかし開催都市提案で追加された5競技18種目の参加選手枠を踏まえ、出場チーム数を8から6に減らした協議を経て、9回制が維持されることになったという。

 1次リーグの方式は6チームを2組に分けて実施するか、総当たりで行うかは試合数に関連した開催経費の問題があり、大会組織委員会とWBSCなどで交渉が難航している。

 組織委は東日本大震災からの復興を後押しするため、福島県で野球とソフトボールの日本戦を1試合ずつ実施する方向で調整している。