フィギュアスケート女子の浅田真央(26=中京大)のシーズンが始まる。5日、今季初戦となるフィンランディア杯(6日開幕、フィンランド・エスポー)の前日公式練習を行い、フリー曲をかけ、最終調整した。14年ソチ五輪後の休養を経て、復帰し2シーズン目。「昨季は復帰宣言をしてから重圧があったが、今季は落ち着いているかな」と柔らかい表情で話した。

 今季はショートプログラム(SP)とフリーで同曲「リチュアルダンス」をアレンジを変えて使う革新的な試みに挑む。SPは今夏のショーで演技したが、フリーは今大会が初披露となる。今大会はシーズン本番へ向けた試金石としての意味合いが強く「フリーもSPもどんな評価をもらえるか。初めて試合をすることで、次への課題も見つかると思う」と語った。

 フィンランドは小学3年で初めて海外の試合に出場した思い出の地でもある。今季の最終戦、世界選手権も首都ヘルシンキで開催されるだけに「もし決まったらの話ですけど、世界選手権で戻ってこられるように頑張りたい」と笑顔を見せた。最終目標は18年平昌五輪だが「今のいい悪いが五輪につながるとは思っていない。それより自分の力を1つ1つ出していくことが、来季や五輪につながっていく」と自然体で再びスタートを切る。