日本カヌー連盟は17日、2020年東京五輪・パラリンピックのボート、カヌー・スプリント会場見直しを巡り、既に国際オリンピック委員会(IOC)が承認した現計画の海の森水上競技場が「最適な会場であるという基本姿勢に変化はない」とする声明を発表した。見直しの理由となった491億円の巨額整備費については「スリム化を目指す」と削減に協力する姿勢を示した。

 同連盟は、宮城県でスプリントを開催した場合、各国のカヌー選手団が都内のスラローム会場と二手に分かれる必要が生じ「大きく地理的に分断することになれば、明らかに困難をきたす」と懸念した。

 日本ボート協会のアスリート委員会も「選手村はボート以外の競技と交流し、トップアスリートとしてどうあるべきかなどさまざまなことを学ぶことができる機会」との声明を出し、分村が不可避となる宮城開催案に慎重な検討を求めた。