女子500メートルで短距離のエース小平奈緒(相沢病院)が、37秒75の国内最高記録で連覇した。最初の100メートルを10秒52で加速。中盤からはパワフルなスケーティングでぐいぐいと伸びて他選手を圧倒した。今季から2季ぶりに拠点をオランダから日本に戻したが、さらなる進化を証明した。それでも「(世界記録保持者の)李相花のリンク記録(37秒60)には届いていない。実力は上がってきてはいるが、改善するところがある」と満足していなかった。

 2位は神谷衣理那(高堂建設)、3位は辻麻希(開西病院)だった。今大会の同種目は、18年平昌五輪でのルール変更を見据え、今までの2回から1回の滑走で争われた。

 男子1500メートルは中村奨太(ロジネットジャパン)が、国内最高記録で3季ぶりに優勝した。2位は近藤太郎(専大)。女子3000メートルは高木美帆(日体大)が前日の1500メートルと合わせて2冠を達成した。