来夏世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)のシンクロナイズドスイミング男女混合デュエットの女子選考会が23日、都内で行われ、前回代表の足立夢実(27=楓心舘シンクロク)がロンドン五輪代表の酒井麻里子(25=東京シンクロク)を破り、代表に内定した。男子は8月の選考会1位で同じく前回代表の安部篤史(34=楓心舘シンクロク)が内定している。

 15年世界選手権(ロシア)から採用された男女の混合デュエット。そこで歴史的な1歩を刻んだ安部と足立が、再び来年世界選手権に挑む。安部が再チャレンジを決めた今夏、足立も「もう1回やりたい」と覚悟を決めた。この日の選考会でもブランクを感じさせない動きで、酒井を上回る演技を披露した。

 前回世界選手権前の準備期間は約4カ月しかなかった。2度目の今回は倍以上の期間がある。この日、代表に内定した足立は「前回より時間があるし、これまで培った経験もある。いいものができる」と前回大会を上回る結果を見据える。安部も「体作りがやり直して、一から鍛えます」と前を見た。

 国際水泳連盟(FINA)は14年11月、男女の混合デュエットの導入を決め、昨年世界選手権から実施された。安部、足立組はテクニカルルーティン(TR)で5位、フリールーティン(FR)で7位だった。