2連覇を狙う同大が、関学大を45-17で下して開幕4連勝とした。

 20日に53歳の若さで亡くなったOBの平尾誠二・元日本代表監督をしのんで、左襟には喪章をつけて臨み、7トライを奪った。

 「ちょっとミスが多かったけど1戦1戦、力をつけている感じはある」と及第点をつけた山神孝志監督(49)は「とにかく勝てて良かった」とひと息ついた。電光掲示板には半旗が掲げられ、試合前には平尾氏をしのんで黙とうをささげた。特別な試合だったが、山神監督は「彼ら(選手)に平尾さんの死を背負ってくれとはひと言も言ってないんです。自分たちが楽しみ、見てる人もみんな楽しめるラグビーをしようと。一生懸命やれよ、ということだけお願いした」と言う。

 それでも、選手らは82年度から大学選手権3連覇の偉業をもたらした偉大な先輩への思いを持って挑んでいた。マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたSH大越元気(4年)は「今日の試合は絶対勝たなきゃいけない試合。まず勝つことを意識してやってました。平尾さんには去年『もう1回、お前らが新しい歴史をつくれ。もう1回強い同志社を作ってくれ』と言われました」。その思いを果たすため、これから再加速する。