リオデジャネイロ五輪で卓球女子団体を銅メダルに導いた村上恭和前監督(58)が26日、大阪市内で行われた祝賀会に伊藤美誠(16=スターツ)と出席した。村上氏は8年間女子の代表監督を務め、9月30日をもって馬場美香新監督にバトンタッチ。伊藤に対しては「目標として(20年五輪の)東京の代表に入ることが重要」と訴えた。

 現在は日本生命女子卓球部の監督として「東京でメダルを取れる選手を育てている」と笑う元指揮官。国内でも競争は激しさを増しており「4年前に伊藤美誠がリオに行くなんて、誰も想像していなかった。万馬券みたいなもの」と振り返る。

 今月のW杯フィラデルフィア大会では、実際に伊藤が準々決勝で平野美宇(16=エリートアカデミー)に敗れた。村上氏は「(五輪後の)パレードなどで浮かれるのは当然でしょう。だからこそ美宇ちゃんに負けて良かったと思う。自分(伊藤)はベスト8、相手(平野)は優勝したんだから。いい薬になったと思う」と伊藤のモチベーション向上に期待を込めた。