フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダの前日練習が27日、ミシソーガの会場で行われた。

 男子の羽生結弦(21=ANA)はフリーの曲をかけて練習。途中のジャンプを抜いて通したが、冒頭の4回転ループ、続く4回転サルコーを決めるなど調子の良さをうかがわせた。他にも、トーループを合わせた3種類の4回転を何度も決め、観客を沸かせていた。「今日の練習は80、90点。ひたすら気持ちをおさえて、ということを肝に銘じてやっていた。気持ちよくできました」と満足そうに振り返った。

 左足甲靱帯(じんたい)損傷による休養を経て迎えるシーズン。約1カ月前の今季初戦オータムクラシックでは、史上初の4回転ループを成功させて優勝も、ショートプログラム(SP)、フリーともにノーミスが出来ず。「次は一皮と言わず、10も20も皮がむけた、こういう羽生結弦を待ってた、という演技ができるように練習していきます」と宣言していた。どれぐらい皮がむけたかの問いには「まだ自分の中では1皮」と控えめ。「ただ、そのぐらいの意気込みをもって練習してきた。自分の中では、胸をはって『羽生結弦です』といえる」と自信をみなぎらせた。

 羽生のSPは、28日午後9時48分(日本時間29日10時48分)の予定。